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Dec 2021

ファッション業界のイノベーターに学ぶ サスティナブルな事業経営に必要なこと

顧客ファーストの商品開発

顧客ファーストの商品開発

顧客ファーストの商品開発

ファクトリエのミッションは「語れるもので、日々を豊かに」だ。顧客の毎日を豊かにするために、工場と顧客の交流会を月に一回開催し、改善や開発に繋げている。また、工場と商品を企画する段階では、「自腹の壁=自分ならお金を出して買うか?」を念頭に置き、喜ばれない商品は絶対につくらない。

顧客のニーズから生まれた商品は多くある。醬油やコーヒーをこぼしても大丈夫な「汚れをはじくコットンパンツ」、再現人間工学に基づいた「“座る”を快適にするパンツ」、南極大陸を横断した冒険家のソックスを再現した「もちはだシリーズ」、「絶対に穴があかないソックス」など。「絶対に穴があかないといいながらも、時々穴が空いてしまう。改良するために穴が空いてしまったソックスが欲しいけど、使用済みソックスをくれる人はなかなかいません。そこで考えられたのが、永久交換保証制度。穴が空いたら永久に交換できるようにしたことで、穴が空いたものが手に入り、どこの部分がどう穴が空いたか研究開発できるようになりました」。

問題の解決には、”今までよりもよりよくしていく”という正の問題解決と、アトピーやヘルニアなどの支障がある人が、”普通の生活をするための手助けしていく”という負の問題解決がある。その両方がファクトリエの商品開発の軸となっている。

「巨人がたくさんいるアパレル業界で、僕らベンチャーは、特化したニッチ部分で、消費者のオアシスを見つけていくことが重要。僕らは工場との関係式があるおかげで、技術をつかって良い商品を高いコストパフォーマンスで作れる。日本のモノづくり力で、忘れ去られた、もしくは諦められたニッチマーケットにおいて、負の問題解決をしていきます」。

必要とされる多様な商品があることこそがサスティナブル。活きる場所をそれぞれ見つけ、そのマーケットでみんなが幸せになれることが大事だと山田さんは話す。

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ファッション業界のイノベーターに学ぶ サスティナブルな事業経営に必要なこと

山田 敏夫

1982年熊本県生まれ。大学在学中、フランスへ留学しグッチ・パリ店で勤務。卒業後、ソフトバンク・ヒューマンキャピタル株式会社へ入社。2010年に東京ガールズコレクションの公式通販サイトを運営する株式会社ファッションウォーカー(現:株式会社ファッション・コ・ラボ)へ転職し、社長直轄の事業開発部にて、最先端のファッションビジネスを経験。 2012年1月、ライフスタイルアクセント株式会社を設立し、同年10月に「ファクトリエ」をスタートさせる。経産省「若手デザイナー支援コンソーシアム」発起人、毎日ファッション大賞推薦委員。著書「ものがたりのあるものづくり ファクトリエが起こす『服』革命(日経BP社/2018年)」

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