EVENT REPORT

Nov 2021

若者の感性から未来をデザインする方法(前編) ~若者インサイトの今とこれから~

 若者のトレンドや価値観を知ることは、彼らをターゲットにしたマーケティングにおいて有効なだけでなく、未来の価値観の象徴としての若者を知ることで、企業として今後の社会に働きかけていく上でのヒントを見つけることができる。
 今回のWAOでは前編・後編の2回にわたって㈱電通の吉田将英さんをお迎えし、長年若者と向き合い続けてきた電通若者研究部の成果から若者のインサイトや価値観について伺うとともに、その新しい価値観から社会全体の未来をデザインする方法について学んでいく。

若者を研究することは未来を研究すること

若者を研究することは未来を研究すること

 吉田さんは電通ビジネスデザインスクエアに所属し、普段は企業の未来戦略を共に考え形にする仕事に携わっている。中でもインサイトとアイデアの力で物事を解決する“関係性デザイン”が専門領域だ。

 「世の中アイツが悪いとかあの部署がいけないとか、あの商品がだめだとか、一つだけ悪者が決まっていてそこさえ何とかすれば解決するという課題は実はほとんどなく、それぞれが良かれと思ってやっていることがうまくかみ合わないために勿体ないことが起きていることが多いと思います。世の中にあるそうした関係性不全に着目し、企業と社会、社員と社員、事業と顧客等々・・・関わる全ての人のインサイト、つまり“その人がそうする、本当のわけ”をくみ取った上で、より良い関係性を結ぶことで問題を解くお手伝いをしています。その中で今回は“社会と若者の関係性”についてお話しします」。

 同社内の有志プロジェクト『電通若者研究部(通称:ワカモン)』のメンバーでもある吉田さん。ワカモンでは若者をどのように定義し、どのような取り組みをおこなっているのだろうか。

 「今日は便宜上20歳前後、いわゆるZ世代あたりをイメージして聞いてもらえれば結構ですが、本当は若者を実年齢で定義するのはあまり本質的でないと思っていて、僕たちは『若者=最初に新しくなる人達』と定義しています。世の中が未来に向かって進んでいく時に最初に変わっていく、人間の新しい生活様式や習慣、消費行動や価値観といったものを最初に発露・発現する人たち。つまり『若者研究=未来研究』だと思っていて、彼らが持つ未来へのヒントを他世代と共有し、両者が共通言語で分かり合いをつくれるよう、通訳としての役割を色々な場面でさせていただいています」。

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若者の感性から未来をデザインする方法(前編) ~若者インサイトの今とこれから~

吉田 将英

㈱電通 電通ビジネスデザインスクエア コンセプター

前職広告代理店にてクライアント企業のブランド戦略立案に従事した後、2012年電通入社。社会や組織の課題をそこに関わる全ての人のインサイトと関係性に着目して解決する「関係性デザイン」を専門とする。特に若者世代のインサイト研究を得意とし、電通若者研究部のメンバーとして10~20代の若年層の心理・動向分析とそれに基づくコンサルティング/プランニングに従事。「電通若者研究所(通称ワカモン)」メンバー。
電通ビジネスデザインスクエアでは経営者のパートナーとして、企業の未来創造にまつわるプロジェクトを多数手がける。著作に『若者離れ』(エムディエヌコーポレーション)、『なぜ君たちは就活になるとみんな同じようなことばかりしゃべりだすのか』(宣伝会議)。

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