EVENT REPORT

Jul 2017

~LGBTを考える~「自分らしく生きる」という選択

最近よく耳にする「LGBT」という言葉。現在、日本でLGBTに該当する人は13人に1人いるといわれており(2015年電通ダイバーシティ・ラボ調べ)、それは左利きの人の割合と、ほぼ変わらないとされている。そうした背景のなか、昨今、ダイバーシティ推進の一環として、LGBTに関する取り組みをおこなう自治体や企業も増えている。

7月7日の七夕の日。WAOでは、まずは自分たちがLGBTを知り、価値観を理解するため、性同一性障がいの方のための女性化レッスンスクール「乙女塾」代表の西原さつきさんを迎え、イベントを開催した。

性の多様性

性の多様性

LGBTの知識と理解促進に向けた活動をおこなっている西原さんは、自身もトランスジェンダーの一人。西原さんの活動は幅広い。モデルや講演会をおこなう一方で、あらゆる方を女性らしくするための女性化レッスンスクール「乙女塾」の代表講師までも務めている。

LGBTとは、レズビアン(Lesbian・女性同性愛者)、ゲイ(Gay・男性同性愛者)、バイセクシュアル(Bisexual・両性愛者)、トランスジェンダー(Transgender・性別越境者)の頭文字をとった総称のひとつ。しかし、実際は、それだけでは表せないほど、性には多様性があると西原さんは教えてくれた。

「私はプロフィール上、皆さんにわかりやすく、LGBTの『T』が指す“トランスジェンダー”と明記していますが、性別適合手術を受け、性別を変えた私のような方たちを専門的な用語で表すと“トランスセクシュアル”といいます」。

文献によって解釈の違いはあるが、トランスは主に“トランスベストタイト”・“トランスジェンダー”・“トランスセクシャル”といった3種類の定義があるといわれている。

“トランスベストタイト”は、性別適合手術は望んではいないが、異性の服を着てみたいと思う人、 “トランスジェンダー”は、性別適合手術は終わっていなくても、社会的に女性として生活をしている人のことをいう。そして、カラダを異性に変えた西原さんのような人は、“トランスセクシャル”と呼ばれている。

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~LGBTを考える~「自分らしく生きる」という選択

西原さつき

乙女塾 代表/モデル/タレント。16歳からホルモン治療を開始。大学卒業後、広告代理店でOLとして勤務。就業中に戸籍名を女性名に変更。2013年 タイで性別適合手術を受ける。2015年 タイで行われたトランスジェンダーの世界大会「MissInternationalQueen 2015」にて特別賞のフォトジェニック賞受賞。現在はLGBT関係の講演会、モデル、テレビ出演、執筆などの仕事を中心に行なっている。性同一性障がいの方のための女性化レッスン『乙女塾』代表講師。
西原さつきオフィシャルサイト:https://www.satsukipon.com/

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