EVENT REPORT

Jul 2017

~ビジネスが未来の社会に与える影響をカードゲームで体感~
持続可能なビジネスの在り方を考える

ビジネスの世界にも変革を及ぼすSDGs

ビジネスの世界にも変革を及ぼすSDGs

SDGsの正式名称には「Transforming our world」、「変革」という言葉が入っている。その名の通り、SDGsの考え方は、ビジネスの世界においても「変革」を及ぼしている。

「2017年に開催されたダボス会議の場で、『SDGsを達成することで、2030年までに少なくとも12兆ドルの市場機会がもたらされ、最大3億8000万人の雇用が創出される可能性がある』という話がありました。つまり、ビジネスとしても儲かる話であると捉えることができます」と、稲村さんはいう。

実際にこの数か月で、ビジネスの世界でも動きが大きくなっている。

米国の石油パイプラインプロジェクト「ダコタ・アクセス・パイプライン」では、環境への悪影響に対する懸念から、主要機関投資家がこのプロジェクトに融資する金融機関に対して、プロジェクトへの懸念と適切な対応を求めて共同声明を発表した。この動きを受け、金融機関の一部が融資を取り止めたのだ。

その他にも、Appleが製品の部品を提供するメーカーに対して、製造時に100%再生可能エネルギーを使用するように求めている動きや、ウォルマートが製造から物流に至るまでクリーンな調達を行う取り組みを行っており、その活動をマーケティングとして活用している動きなど、世界中の様々な事例を説明してくれた。

「みんなが『いつか来ればいいな』と思っている未来が、ものすごい速さで近づいて来ています。企業はその対策をしないと大きなリスクになりますし、また対策をすることが大きなチャンスになります」。

「個人の意識」の変容×「社会の意識」の変容

「個人の意識」の変容×「社会の意識」の変容

最後に、村中さんは、カードゲーム「2030SDGs」を通じて目指していることを語ってくれた。

「消費者としての『個人の意識』が変わることと、企業体としての『社会の意識』が変わること、この相互作用を目指しています。カードゲームを入口として、イノベーションを起こし、個人の意識が変わっていくビジネスや社会構造をつくっていきたいと思っています」。


イベント終了後、参加者からは、「楽しく、自然に、SDGsの世界を体感することができた」「世界を変えるために、個人の意識を変える重要性に気付かされた」「ゲームを通じて、自分が”大きな世界の中で生きている”ことを実感した」など、多数の感想が寄せられた。


<July.2017 中澤亜希(WAO事務局)>

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~ビジネスが未来の社会に与える影響をカードゲームで体感~
持続可能なビジネスの在り方を考える

稲村 健夫

一般社団法人イマココラボ代表理事/コンセプトデザイナー。
1999年からベンチャー企業の創業や、海外現地法人の立ち上げなどビジネスの第一線で活躍する。2012年取締役副社長兼COOとして株式会社ドアーズの創業に参画し、同社の海外研修プログラムが「日本の人事部 HRアワード」でプロフェッショナル部門の最優秀賞受賞を受賞するなど、先進的な人材開発手法の開発に貢献した。20代からずっと関心のあった社会システムの在り方にこそ、ゲーム×ポジティブアプローチが機能すると考えて、カードゲーム「2030SDGs」を共同開発。2016年一般社団法人イマココラボを設立。

村中 剛志

一般社団法人イマココラボファウンダー/真理の探究者。
大学卒業後、日本アイ・ビー・エムに 入社。金融系ITエンジニア、役員補佐を経て、IBMビジネスコンサルティングサービスに参画し、翌年年間最優秀賞を受賞。2009年から中国上海で1,000人の中国人をリーダーとして率いる。その後新たなマネジメント、経営、社会を創造する可能性を求めて、2013年に合同会社CCCを設立。企業の経営層やマネージャー向けに意識変容を促すリーダーシップ育成などを行う。2016年、仲間と共に一般社団法人イマココラボを設立。著書『「先読み力」で人を動かす』(2008年出版)は、5万部を超えるベストセラー。韓国、台湾でも出版される。

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