EVENT REPORT

May 2017

「デザインシンキング」を学ぶ

イノベーション創出の一つの手法として、日本でも多くの企業が取り入れはじめているデザインシンキング。その本質を理解して、より効果的に活用していくために、スタンフォード大学でデザインシンキングを学び、現在は京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab の特任准教授であるスシ・スズキ氏をお招きして、イベントを開催した。

“HOW”よりも“WHAT”

“HOW”よりも“WHAT”

イベント冒頭、スズキ氏は、21世紀に成功する可能性が高い企業とデザインシンキングの関係性について説明してくれた。

「20世紀は、商品の品質を良くするための技術や製造方法、つまり、どうやるかの“HOW”を追及することに企業は力を注いできました。しかし、21世紀で成功していくためには、自分たちは顧客になにを提供するのか、いわゆる“WHAT”を重要視していく必要があります。この“WHAT”は、顧客に価値を提供する新しいビジネスアイデアであり、商品コンセプトとも言い換えられます。“WHAT”を生み出すために、どのような仕組みを整えていけるかが、企業のこれからの成功を左右しているように見受けられます。デザインシンキングとは、新しい革新的なビジネスアイデアや商品コンセプトを生み出すための手法なのです」。

1

2

3

「デザインシンキング」を学ぶ

スシ・スズキ

京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab 特任准教授。
スタンフォード大学で、デザインシンキングを学び、大学院終了後、同大学の産学連携プログラムME310のプログラム・ディレクターや、パリでのd.schoolの 設立に従事。ビジネス領域でも、Panasonic Europe のイノベーションチームの立上げや、日系ベンチャー企業、ドイツ企業の製品コンセプト開発に携わる。大学で教える傍ら、SLUSH Tokyo や、Startup weekend Kyotoなどのスタートアップイベントを精力的にサポートしており、グローバルに活躍できる若手起業家の教育にも力を注いでいる。

 http://www.d-lab.kit.ac.jp

OTHER ARTICLE

このカテゴリの他の記事

TOKYO2020最前線のストプラが実践する戦略的思考

REPORT

TOKYO2020最前線のストプラが実践する戦略的思考

難民問題を考える

REPORT

難民問題を考える

人とロボティクスの未来
AI×ロボットによる新たなマーケティング手法を探る

REPORT

人とロボティクスの未来 AI×ロボットによる新たなマーケティング手法を探る