元ギャルママ雑誌カリスマモデルを“子育てアドバイザー“へと転身させた「育児を取り巻く課題」とは
心の置き方で解決していく育児方法
日菜さんは現在、こうした活動をおこなう一方で、若くして母親となったママたちに自身の経験をもとにした「心でする育児」という考え方を広める活動をおこなっている。「心でする育児」とは、育児の悩みを知識や手段で解決するのではなく、心の置き方で解決する育児方法である。
「心でする育児」を実践するにあたって、日菜さんが教えてくれた3つのポイントを紹介しよう。
ポイント1:気持ち
「1つ目のポイントは“気持ち”です。私は相手と同じ“気持ち”になることがコミュニケーションを取ることで大事だと思っています。同じ“気持ち”になれといわれても難しいですよね。それでは、簡単に同じ“気持ち”になれる『ひみつのサイン』という方法があるので教えます。ポンポンと肩を2度叩いたら、大好きって意味だよって子供たちに伝えるだけ。それでママのことも大好きだったら、ママをポンポンと2回叩いてと伝えてください。この『ひみつのサイン』は、体に触れてスキンシップが取れ、同じ“気持ち”にもなれます。どうですか、これなら簡単にできるような気がしませんか」
ポイント2:笑顔
「2つ目のポイントは“笑顔”です。まずは家に帰ったら、さきほどの『ひみつのサイン』を実践してみてください。同じ“気持ち”になると、いつもより“笑顔”が増えるはずです。そして、子供たちはどんな状況であれ、ママが“笑顔”で側にいてくれるだけで幸せになります。そうです、子供たちは自分よりママのことを思っています。これが子供たちの心のベースなんです。それは反抗期が来ても変わることはありません。ママのために力を使いたいと思っています」。
ポイント3:大切
「そして、3つ目のポイントは“大切”です。育児にとって本当に“大切”なことは完璧な家事ではなく、あなたは私にとって“大切”だと伝え続けることだと私は考えています。一緒にいてくれるという当たり前に感謝することからはじめましょう。言葉でなくても、紙に書いてもいいです。“大切”だということを伝えましょう」
日菜さんの話のあと、株式会社シンカの代表取締役社長、町井さんとのクロストークがおこなわれた。
町井さんからの「母親たちに今後はどのようなサポートをされていこうと思われていますか?」という問いに対して日菜さんは、「育児を楽しくしていくためのモデルケースを多くつくっていきたいと思っています。例えば、シングルマザーという言葉に対して、ネガティブな意識を思ってしまう人もいると思います。けれども、どんなママでも育児を楽しくやりたいと思っていますし、それは周りのサポートがあれば不可能なことではありません。私たちはその工夫を見つけて、多くの人に発信し、サポートしていきたい。そうしたなかでママやパパでなくても、誰でもが子育てに参加出来るような社会になれば良いなと思っています」と話す。
イベント終了後、参加者からは「『ひみつのサイン』は自分にもできるから、直ぐに実践してみたい」「親の都合で子供が動かないことにイライラすることもあったが、心の置き方を変えてみようと思った」「子供にだけでなく、妻にも“大切”ということを伝えてみようと思った」など、育児についてのポジティブな感想が多く寄せられた。
<Nov.2016 植松 直樹(WAO事務局)>
元ギャルママ雑誌カリスマモデルを“子育てアドバイザー“へと転身させた「育児を取り巻く課題」とは
日菜あこ
3児の母親。 元ギャルママ親雑誌カリスマモデル。現在はメンタルスペシャリスト、子育てアドバイザーの資格を活かし、心(こころ)育児研究家として育児に「心」を使う重要性を日々子育てしながら研究中。
日菜あこオフィシャルブログ
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