EVENT REPORT

Sep 2020

生産性を向上させるモノと思考の整理術

ある調査によると、平均的なビジネスパーソンが年間で探し物に費やす時間はおよそ150時間。その無駄な時間がなくなれば、本当にやるべきことややりたいことに時間を使うことができる。
今回はWAOでは初めてのウェビナー形式でイベントを開催。大手家電メーカーに勤務しながら片付けパパ® / 片付け部長®としても活躍する大村信夫さんをお迎えし、物理的な片付けの理論を思考や行動の整理に応用する方法や、仕事の生産性を飛躍的に向上させる秘訣について話を伺った。

物の整理

物の整理

ビジネスパーソンが年間で探し物に費やす時間は年間労働時間の約7.8%。人件費に換算すると、平均で一人当たり年間約60万円にも上るという。この無駄をなくすことこそが仕事の生産性を向上させるための第一歩だと語る大村さん。初めは“物の整理”について解説してくれた。

「探し物をしてしまう最大の理由は、物が多すぎるからということと、収納の方法が間違っているから。片付けにおいて重要なことは、整理・収納・維持の3つを正しく理解し、そのサイクルを回していくことです」。

大村さんは、仕事をする中で想定される具体的なシーンなども織り交ぜながら、「整理」「収納」「維持」のポイントや方法について分かりやすく解説してくれた。

思考の整理

思考の整理

続いて講演の内容は“思考の整理”へ。ここでは様々な理論や法則を用いながら、取り組む仕事の優先順位の決め方や、取り組んでいる仕事に集中するための秘訣を伝授。価値のある業と単なる作業を意識することで、仕事の無駄が格段に減るという。

「日本人の傾向として、すべてを完璧にやろうとして結果的に全方向に対してほんの少ししか進んでいないといった“非エッセンシャル思考”の人が多い。与えられた仕事やお題がどういう意味を持ち、どう重要なのかをつかみ取った上で取り組むことが大切です」。

約2時間の講演はあっという間に終了。今回の大村さんの話を受け、終了後のアンケートでは『限られた時間内でより高い生産性を上げていくためのコツがわかった』『これからは仕事の本質と目的をきちんと見極めて取り組んでいきたい』といった前向きな感想が寄せられた。

また、今回の内容を記録してくれたteam楽描の塚本さんのグラフィックレコーディングもメンバーに共有。楽しみながら振り返りのできる素晴らしい仕上がりとなった。

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生産性を向上させるモノと思考の整理術

大村 信夫

片付けパパ 代表 / 片付け部長 代表 / 家電メーカー現役社員
1974年生まれ、共働きで3児(高1女、小6女、小3男)の子育てパパ。
家電メーカーに勤務しながら「片付けパパ®」「片付け部長®」代表として活動。
モノを整理することで「心」や「思考」も整理され、プライベートや仕事の進め方、人間関係など人生全体に好循環が生まれることを提唱。会社から兼業を認められ、「片付け」だけでなく「仕事の生産性向上術」「パラレルキャリア実践術」などの多岐にわたるテーマで日本全国を東奔西走。2020年7月に電子書籍「片付けパパの最強メソッド ドラッカーから読み解く片付けの本質」出版。
日本マーケティング学会会員/整理収納アドバイザー1級/家電製品アドバイザー等

公式ホームページ:https://omuranobuo.com/

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