EVENT REPORT

Jun 2018

MEANING DRIVEN DESIGN~意味が先行するデザイン~

デザインを意匠や技術から考えるのではなく、そのモノが私たちにもたらす「感情」や「意味」を形にすることで、数々の作品を創りあげてきたプロダクトデザイナーの坪井浩尚(つぼい こうしょう)さん。

今回のWAOでは、そんな坪井さんが手掛けてきた数々の事例や経験をもとに、これからの「デザイン」の可能性を考えるイベントを開催した。

MEANING DRIVEN DESIGN:意味が先行するデザインとは

MEANING DRIVEN DESIGN:意味が先行するデザインとは

MEANING DRIVEN DESIGN:意味が先行するデザインとは

2004年、多摩美術大学を卒業した坪井さんは、曹洞宗大本山總持寺での仏道修行を経て、デザイナーとなった。そして、その時の経験がいまのデザイナーとしての考え方にも大きな影響を与えているという。

そう話す坪井さんが自身のフィロソフィーとして掲げているのが「MEANING DRIVEN DESIGN」という考え方だ。

MEANING DRIVEN DESIGNとは“感情”や“意味”を形にするデザインのことであり、意匠や技術が先行して考えられがちなプロダクトデザインの世界で「“意味”を先に考えてモノを作る」ことを坪井さんは実践している。

坪井さんがいう“意味”というのは感情における質感や価値のことである。そのMEANING DRIVEN DESIGN の実践のためには、“意味”を先に考え、デザインの文脈を俯瞰で捉えながら、私たちがどんな未来に進むのか、どんな価値が嬉しさや喜びをもたらすのかを考える。そして、その「未来」からバックカリキュレーション、つまり逆算して「いま」のプロダクトに落としこむのだという。

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MEANING DRIVEN DESIGN~意味が先行するデザイン~

坪井 浩尚

PRODUCT DESIGNER。禅の思想を背景にアート・サイエンス・テクノロジーと様々な領 域を自在に横断し、対象の環境を柔軟且つ鋭く読み解き、モノに独特の生命を吹き込むア プローチに定評がある。主な代表作に、Google社の電子デバイス「Magic Calendar」、 Meizu社のスヒピーカー「Gravity」、KDDI社の携帯電話「LIGHT POOL」、プロダクトブランド100%への「SAKURASAKU glass」など多数。

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