EVENT REPORT

Apr 2019

社会課題解決型事業で個人と企業を巻き込む
~あなたも誰かのサンタクロース~

「サンタを待っている子ども」と「サンタになる大人・企業」をつなげる活動を全国各地でおこなう日本発祥のサンタクロース団体NPO法人チャリティーサンタ。

今回は、代表理事である清輔さんをお招きし、チャリティーサンタ活動の想いと、社会課題解決型の事業を展開するにあたり、個人と企業を巻き込んでいく仕組みづくりについて語っていただきました。

誰かにもらったうれしい体験を社会に還元したい

誰かにもらったうれしい体験を社会に還元したい

誰かにもらったうれしい体験を社会に還元したい

「チャリティーサンタでは、『あなたも誰かのサンタクロース』を合言葉に、サンタを待っている子どもとサンタになりたい大人・企業を繋げる活動をしています」。

そう話すのは、NPO法人チャリティーサンタの代表理事を務める清輔さん。

NPO法人チャリティーサンタがおこなう「サンタ活動」とは、クリスマスイブの夜にサンタクロースに扮したボランティアが、子どものいる家庭にプレゼントを届ける活動。いまでは、延べ1万人以上の大人がサンタになり、2万人を超える子どもに届けてきた。

清輔さんがチャリティーサンタを始めるにあたり、きっかけとなった出来事が2つあるという。

1つめは、清輔さんが6歳のクリスマスイブに、サンタが直接プレゼントを渡しに来てくれた、いまでも忘れることのないとてもうれしい思い出。

2つめは、ヒッチハイクで日本中を旅して、たくさんの人のやさしさに触れた経験。感謝の気持ちでいっぱいで、この人たちに恩返しをしたいと考えていた時に、たまたまヒッチハイクで乗せてくれた、ある和尚さんに言われたのが「もらった恩は次の人に返しなさい。もし、次の人がいないなら社会に返しなさい」という言葉だった。

「2つの出来事がきっかけとなって、2008年にチャリティーサンタの活動を始めました。しかし、当初は、10年も続く活動になるとは僕自身も思ってもいませんでした」。

全員が未経験のなか手探りで始めた取り組みだったが、サンタになった大人たちがとても感動して、自分たちの住んでいるところにも活動を広めたいと、次の年には全国10地域に広がり、2018年には25都道府県34支部へと活動が広がっている。

「活動を続けていて、一番幸せに感じることは、届けに行ったサンタさんが”こん
なに幸せなクリスマスは生まれて初めて”と感動してくれることです。当時は小学生だった、プレゼントを渡した子どもたちも、今では中学生、高校生、大学生になっています。そして10年目の2018年には、かつてチャリティーサンタが会いに行った子どもたちの中から第一号のサンタが誕生しました」。

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社会課題解決型事業で個人と企業を巻き込む
~あなたも誰かのサンタクロース~

清輔夏輝

NPO法人チャリティーサンタ 代表理事。福岡県出身。国立有明高専建築学科卒。建築設計事務所、ITフリーランス、株式会社サイバーエージェントを経て、2014年よりNPO法人チャリティーサンタ代表理事。
6歳のクリスマスにサンタさんから直接プレゼントをもらった経験が原体験。18歳から始めたヒッチハイクで日本3周。千人以上の人と出会い、人の優しさに触れ「恩返しではなく恩送り」という価値観を知り、現在の活動を開始。延べ1万人をサンタ活動に動員、2万人の子どもに届け、現在は本業がサンタクロース。25都道府県34支部で活動。(2018年時点)
チャリティーサンタ:https://www.charity-santa.com/

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