EVENT REPORT

Aug 2018

「働き方改革」を自分ゴトとして考える 
~“自分の軸”を大切にする働き方とは?~

もっと自分を優先して軸を考えても良いのではないか?

もっと自分を優先して軸を考えても良いのではないか?

「自分の軸」を探していると、どうしても周りからの要望や期待で自分の進みたい方向が見えなくなってしまう人もいるだろう。そんな時は、「自分のために」と考えることを優先してもいいのではないかと尾崎さんは話す。

Tristを立ち上げるきっかけとなった「地域のお母さん達のキャリアという宝を輝かせなければ!」という尾崎さんの軸は、お母さん達の期待から生まれたのではなく、単純に自分のビジネスチャンスだと思ったからだという。しかし、そこから立ち上がったTristは、結果的に働くお母さんを増やし、市の住民税を増やし、地元の飲食店が儲かるサイクルを作り上げ、地域に優秀な人材が残る=地域が活性化するという、みんなの幸せを生み出し始めた。

「自分のためと思ってやることが、結果的に周りのためになることは多いと思います。自分が幸せじゃないのに他の人の幸せのためって考えられないですしね」。

また、誰かのせいにしない働き方が、「自分の軸」を大切にする働き方だと尾崎さんは話しを続ける。

「“子どもがいたからこういう働き方しかできなかった”とか“夫がもっと協力してくれたらこんな働き方も出来たのに”というように、誰かに責任を押し付けてもなにも変わらない。誰にも文句を言わなくて済むように自分で選んで、自分を犠牲にしなくていいような『自分のため』の方法を模索する。自分がワクワクしたことに対して『自分が成し遂げるためにはどうしたらいいか』を考えています」と、自身の仕事に関する想いも最後に力強く語ってくれた。

イベントの最後には、明るく屈託なく、いままでの人生と仕事について話す尾崎さんに、今後の展望や、仕事へのモチベーションの維持の方法、ワークライフバランスやお子さんとの過ごし方についてまで、参加者から活発な質問が飛んだ。

自身の変化に柔軟に対応しながら新しいことにチャレンジして、そこで得たものを吸収しながら、また次を目指す。そんな尾崎さんの働き方に、刺激を受けたという感想も多く寄せられた。

<Aug.2018 河村茉衣子(WAO事務局)>
グラフィックレコーディング/鈴木あさみ

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「働き方改革」を自分ゴトとして考える 
~“自分の軸”を大切にする働き方とは?~

尾崎えり子

Trist 代表/㈱新閃力 代表取締役。新卒で経営コンサルティング会社に入社し、結婚を機に転職。企業内起業で子会社を設立後に執行役員として事業開発に関わり、第一子育休復帰後、代表に就任。第二子の出産を機に退職して、千葉県流山市にて㈱新閃力を設立。
流山市をベースに民間学童のプロデュースや行政とともに創業スクールを立上げ、子ども子育て審議委員も務める。2016年にシェアサテライトオフィスTristをオープン。コミュニティ+教育+オフィスの3つを軸に展開し、1年で満席に。2018年4月には、2拠点目をオープン。
テレワーク推進賞やWork Story Awardなどを受賞。NHK日本テレビ等の番組や全国紙に数多く取り上げられる。NPOコヂカラ・ニッポンの副代表も務める。現在7歳と5歳の子育て中。

Trist WEBページ https://trist-japan.com/

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