EVENT REPORT

Jul 2018

台湾で人気No1の訪日観光情報メディア創設者が語る
~台湾のいま~

拡大するインバウンド市場を背景に増加する訪日観光情報メディアの中でも、台湾や香港を中心に圧倒的に支持されているメディア「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」。

その創設者である吉田皓一さんをWAOにお招きし、いまの台湾市場や「ラーチーゴー」成功の秘訣を教えてもらうため、イベントを開催した。

『勝ち易きに勝つ』姿勢が台湾での起業につながった

『勝ち易きに勝つ』姿勢が台湾での起業につながった

『勝ち易きに勝つ』姿勢が台湾での起業につながった

月間訪問者数120万人以上、Facebookファン数は約66万人(2018年6月実績)にのぼる台湾で圧倒的な支持を獲得する訪日観光情報メディア「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」をご存知だろうか。

そんな「ラーチーゴー!日本」の創設者が、“台湾で最もFacebookファン数の多い日本人”として現地メディアでも活躍するジーリーメディアグループ代表の吉田さん。

ジーリーメディアグループの展開は「ラーチ―ゴー!日本」をきっかけに、いまでは台湾でのアンテナショップ「MiCHi café」や台湾メディアとのマッチングなど、日本と台湾の橋渡しとなる事業を拡大している。

吉田さんは、台湾を起点に事業が拡大していった理由を“真似できないポジションがとれた”ことだと話す。

「2010年ごろ、日本の多くの企業が中国市場に注目し、進出をはかっていました。当時、僕も何度か中国に渡り、ビジネスの可能性を探ったのですが、探れば探るほど“中国でのビジネスは難しいな”と。ある時、知人に誘われ訪れた台湾での親日ぶりを実感した体験から、ビジネスの可能性を感じて起業しました」。

学生時代に中国語を習得し、卒業後はテレビ局に就職した吉田さん。そうした経験やスキルを持つ吉田さんが事業に選んだのがメディア事業であった。そして、早くに台湾で展開した訪日観光情報メディア「ラーチーゴー!日本」は、多くの支持者を集めることに成功し、“真似できないポジションがとれた”のだという。そして、「ラーチーゴー!日本」の人気とともに、吉田さんの台湾のメディアへの露出も高まっていった。

「メディアの運営ができ、中国語が話せて、テレビでくだらないことを言うのに抵抗が無い日本人経営者って多分僕しかいないんじゃないかな。そういう他に無い椅子を見つけられたのが良かったのかなと思います。孫子の言葉の“善く戦う者は勝ち易きに勝つ者なり”という通り、負ける戦をしないってことはビジネスでは大事なことです」と話す吉田さん。

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台湾で人気No1の訪日観光情報メディア創設者が語る
~台湾のいま~

吉田皓一

株式会社ジーリーメディアグループ代表。 奈良県出身。防衛大学校を経て慶應義塾大学経済学部卒業後、朝日放送入社。 総合ビジネス局にてテレビ CM の企画・セールスを担当したのち退職。2013 年㈱ジーリーメディアグループ創業。台湾人香港人に特化した日本観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」(2015年 日経優秀製品サービス賞 最優秀賞受賞)を運営する。中国語に堪能(漢語水平考試最高級所持)なことから、「台湾で最もFacebookファン数の多い日本人」として台湾にてテレビ番組やCM出演、雑誌コラムの執筆なども行う。日本国内においても、台湾香港インバウンド関連のセミナーに多数登壇。現在は東京と台北を往復しながら、日本の魅力の発信につとめている。

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