純粋な好奇心が発明の原動力
高橋 鴻介( 発明家/株式会社電通 コミュニケーション・デザイナー )
Braille Neue(以下ブレイルノイエ)をご存じだろうか。従来の点字にアルファベットやカタカナのデザインを重ねて印刷することで、視覚障がい者専用のものだった点字を、晴眼者(目が見える人)でも読むことを可能にした新しい点字だ。開発者の高橋鴻介さんは広告代理店に勤めるデザイナー。一日一個アイデアを考えることを習慣にしている中、ブレイルノイエの発案は、点字利用者と話をしていた際に「なぜ自分は点字が読めないのだろう?」と思ったことがきっかけだったという。
徹底的なリサーチに基づいておこなう代理店の仕事と、自身の好奇心からアイデアを考える発明とが良いバランスになっていると語る高橋さんに、日々のアイデアの生み出し方や発明を通して実現したい世界についてお話を伺った。
PROFILE
高橋 鴻介(発明家/株式会社電通 コミュニケーション・デザイナー )
1993年12月9日、東京生まれ秋葉原育ち。慶應義塾大学 環境情報学部卒。卒業後は広告代理店で、インタラクティブコンテンツの制作や公共施設のサイン計画などを手掛けつつ、発明家としても活動中。墨字と点字を重ね合わせた書体「Braille Neue」、触手話をベースにしたユニバーサルなコミュニケーションゲーム「LINKAGE」など、発明を通じた新規領域開拓がライフワーク。主な受賞歴にWIRED Audi INNOVATION AWARD、INDEX: Design Award、TOKYO MIDTOWN AWARDなど。
*外部リンク:
『マスナビ』取材記事 https://www.massnavi.com/people/1006.html
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