TOKYO2020最前線のストプラが実践する戦略的思考
もっとも重要なのは“戦略的思考”
中北隆盛さんは2005年の入社以来、マーケティングや戦略のセクションに長く従事し、ストラテジック・プランナー、通称“ストプラ”として働いている。2016年からは2020プロデュースセンターでTOKYO2020大会組織委員会、パートナー企業への企画・提案を行っている。
「ストプラにとってもっとも大事なことは“戦略的”思考だと思っています。私が考える“戦略”とは、①クライアントの目的を達成するための課題を設定し、②その課題を解決するために仮説を立てて、市場調査や分析をおこない、③そこから課題解決のための指針・方針を決め、④その指針・方針が正しかったのか効果検証までおこなうこと。この4つのことを一人ないしはチームでストプラが担うことがとても大事で、この流れをワンストップでおこなえることで戦略に一貫性が持て、社内やクライアントからの信頼を得ることができます」。
具体的に中北さんは、以下のような流れで戦略を考えているという。
【戦略的思考の流れ】
GOAL:目標の設定
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CHALLENGE:目標を達成するために世の中(市場の中)でこんな存在になりたい、なるべきという『真の課題』を設定する
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INSIGHT:真の課題をクリアするために今の社会の、人の、市場のインサイト(深層心理)を捉える
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MESSAGE SOLUTION:インサイトを捉えた上で真の課題を解決するに、こういうコトをやったら、こう言ったら人や世の中が動くという施策やメッセージに落とし込む
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EFFECT:効果検証
その中でも戦略的思考の「核」の部分で特に重要だというCHALLENGE・INSIGHT・MESSAGE SOLUTIONについて、もう少し詳しく考え方のポイントを紹介してくれた。
TOKYO2020最前線のストプラが実践する戦略的思考
中北 隆盛
㈱電通 2020プロデュースセンター コミュニケーションストラテジスト/プランナー
2005年電通入社。マーケティング・戦略プランニングセクションにて14年間、営業セクションにてマーケティング業務に2年間従事。
マーケティング戦略、アクティベーション企画をはじめ、商品・サービス開発、企業・商品ブランディング、事業コンサルティング、都市開発等、幅広く戦略プランニングに携わる。 現在は2020プロデュースセンターに所属し、オリンピック・パラリンピック関連の戦略・企画業務をメインに担当。日本マーケティング協会(JMA)認定マーケティング・マスター。
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