EVENT REPORT

Aug 2021

TOKYO2020最前線のストプラが実践する戦略的思考

クライアントの課題解決や商品・サービスの成功にコミットしていくためには、クライアントが抱える「真の課題」が何かを発見し、調査・分析から最終的な消費者とのコミュニケーションプラン立案まで、戦略的に施策を組み立てていくことが必要である。
今回のWAOでは㈱電通の中北隆盛氏を迎え、ストラテジック・プランナーの役割と、先述した真の課題発見と施策立案で重要になる「戦略的思考」についてお話いただくとともに、実際の事例を交えながら施策に落とし込むまでのプロセスについて学んでいった。

もっとも重要なのは“戦略的思考”

もっとも重要なのは“戦略的思考”

中北隆盛さんは2005年の入社以来、マーケティングや戦略のセクションに長く従事し、ストラテジック・プランナー、通称“ストプラ”として働いている。2016年からは2020プロデュースセンターでTOKYO2020大会組織委員会、パートナー企業への企画・提案を行っている。

「ストプラにとってもっとも大事なことは“戦略的”思考だと思っています。私が考える“戦略”とは、①クライアントの目的を達成するための課題を設定し、②その課題を解決するために仮説を立てて、市場調査や分析をおこない、③そこから課題解決のための指針・方針を決め、④その指針・方針が正しかったのか効果検証までおこなうこと。この4つのことを一人ないしはチームでストプラが担うことがとても大事で、この流れをワンストップでおこなえることで戦略に一貫性が持て、社内やクライアントからの信頼を得ることができます」。

具体的に中北さんは、以下のような流れで戦略を考えているという。

【戦略的思考の流れ】
GOAL:目標の設定
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CHALLENGE:目標を達成するために世の中(市場の中)でこんな存在になりたい、なるべきという『真の課題』を設定する
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INSIGHT:真の課題をクリアするために今の社会の、人の、市場のインサイト(深層心理)を捉える
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MESSAGE SOLUTION:インサイトを捉えた上で真の課題を解決するに、こういうコトをやったら、こう言ったら人や世の中が動くという施策やメッセージに落とし込む
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EFFECT:効果検証

その中でも戦略的思考の「核」の部分で特に重要だというCHALLENGE・INSIGHT・MESSAGE SOLUTIONについて、もう少し詳しく考え方のポイントを紹介してくれた。

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TOKYO2020最前線のストプラが実践する戦略的思考

中北 隆盛

㈱電通 2020プロデュースセンター コミュニケーションストラテジスト/プランナー

2005年電通入社。マーケティング・戦略プランニングセクションにて14年間、営業セクションにてマーケティング業務に2年間従事。
マーケティング戦略、アクティベーション企画をはじめ、商品・サービス開発、企業・商品ブランディング、事業コンサルティング、都市開発等、幅広く戦略プランニングに携わる。 現在は2020プロデュースセンターに所属し、オリンピック・パラリンピック関連の戦略・企画業務をメインに担当。日本マーケティング協会(JMA)認定マーケティング・マスター。

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