EVENT REPORT

Nov 2016

<コミュニケーション×テクノロジー>が
一次産業の未来を変える

一次産業と情報産業を融合させていく

一次産業と情報産業を融合させていく

一次産業と情報産業を融合させていく

「現在、農業の現場では農地を集約して生産性をあげる大規模化や株式会社化が進んでいます。食を支えるために、こうした取り組みは間違いなく必要なものです。一方で、たとえば多品目を生産したり、伝統の種を守っているような、中小規模の生産者たちの生き残りは非常に難しい状況にあることも現実です。自分たちの食や暮らしは、そうした中小規模の生産者が持つ多様性や食文化により豊かになっていると考えます。僕たちの30 年後の未来にむけた ミッションステートメントは、“一次産業を情報産業と融合”させていくことです。これからも生産者と消費者をつなぐ新たな仕組みをつくり、「食の多様性」と「安心・安全」の維持に努めていきたいと思っています」。

本間さんの話を聞き、会場からは「生産者とつながり、知ることで、30年後の農業を子供が憧れる職業にしていきたい」「つくる人とたべる人の関係以外に、地域での連携を高めていかなければ生産者のリスクは下がらないかもしれない」「AIなどのテクノロジーの変化によって農業の無人化が起きたときに、どうやって多様性を担保していけるか」など、感想から質問まで多くの意見が交わされイベントは終了した。

<Nov.2016 小出 伸作(WAO事務局)>

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<コミュニケーション×テクノロジー>が
一次産業の未来を変える

本間勇輝

本間勇輝

富士通(株)入社の後、(株)ロケーションバリューの創業に携わる。2006年取締役COO就任。2009年退社後(同社は2011年ドコモに売却)。その後、NPO法人HUGを創業し「東北復興新聞」創刊。2013年には NPO法人東北開墾を立ち上げ「東北食べる通信」を発行、現在は日本食べる 通信リーグを設立し、同モデルを全国に展開。2016年オンラインマルシェ「ポケットマルシェ」取締役に就任。
著書に「ソーシャルトラベル」「3YEARS 」。「東北食べる通信 」はGOOD DESIGN AWARD 2014の金賞を獲得。

東北食べる通信(http://taberu.me/tohoku/)
ポケットマルシェ(http://pocket-marche.com/)

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