EVENT REPORT

May 2017

「発酵のひみつ教えます」

食育としての発酵文化

食育としての発酵文化

食育としての発酵文化

五味さん兄妹は、家業である甲州味噌や麹造りをおこなうかたわら、「発酵兄妹」と名乗り、発酵文化を伝える様々な活動をおこなっている。

「僕たちは、幼稚園や保育園、小学校に訪れて味噌の話をし、味噌作りのワークショップをおこなっています。味噌を売るだけではなく、家庭で味噌を作る『手前味噌』の文化を残していきたいという想いのもと活動を始めました。昔はどこの家庭でも味噌作りをしており、自分の家の味噌が一番美味しいと自負していたので、『手前味噌ですが』という謙遜語が生まれました。そうした文化の素晴らしさを再発見してもらい、繋いでいくためのプロジェクトをおこなっています」。

「発酵兄妹」の活動は、アニメーション・絵本・ワークショップの3つ柱があるという。

「味噌の作り方を歌とダンスで表現したアニメーションを作り、2011年にYouTubeに公開したところ、とても反響がありました。その後、絵本出版のお話をいただき、出版記念イベントとして、甲府の商店街で『手前味噌ダンス』を町の人たちと踊るイベントをおこない盛り上がりました。また、2016年には『KANENTE』というワークショップスペースを作りました。ここでは味噌作りのワークショップを行うほかに、県外からきたお客さんに観光も楽しんでもらおうと、地元のおすすめの食べ物屋さんなどを紹介しています」。

「発酵兄妹」の活動は、発酵文化を伝えるだけにとどまらず、まちの活気を促す効果も生んでいるようだ。

「活動を通じて、食育は子どもから大人に広がっていくんだなと感じています。味噌作りを体験したお子さんが、家に帰って『うちの味噌ってどういう味噌なの?』と親御さんに聞くんです。そうすると親は『家でちゃんとした味噌を作らなきゃ』と思うそうです。こうした小さな積み重ねによって、家庭の食卓の風景が変わっていくんだなと実感しました。これからも子どもたちと日本の伝統的な食卓の風景を守っていきたいと思っています」。

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「発酵のひみつ教えます」

五味醤油株式会社

五味 仁:東京農業大学で醸造と経営の勉強をする。卒業後、タイの醤油メーカーに勤めた後、山梨に戻り家業である五味醤油へ。
五味 洋子:兄仁氏と同じく、東京農業大学醸造科学科を卒業後、ライフスタイル提案会社に就職後、五味醤油へ。兄と「発酵文化」伝えるべく奮闘中。

▶︎五味醤油:http://yamagomiso.com/ 
▶︎てまえみそのうた:https://www.youtube.com/watch?v=wG-yslfgw6I
▶︎こうじのうた:https://www.youtube.com/watch?v=-PdPCGkaOyM

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