PROJECTS

Aug 2017

訪日体験を、折り紙に残す
OrigaMemory

旅の終わりを過ごす空港で、待ち時間を持て余したことはないだろうか。そんな経験をきっかけに動き出したプロジェクト「OrigaMemory(オリガメモリー)」。

「訪日観光客が増加するなか、移動の待ち時間まで、日本の楽しさを実感できるサービスを提供することで、訪日体験を最高の思い出にしてもらいたかった」と話すのは、リーダの戸高さん(凸版印刷)。

そうした想いのもと、メンバーが考えたのは、訪日旅行の思い出を、日本の伝統文化“折り紙”にして残すサービスだった。

旅の「移動時間」までも最高の体験に変える

旅の「移動時間」までも最高の体験に変える

旅の移動時間を“時間をつぶす”だけの行為で終わらせずに、特別な体験に変えていくことを目的に、「OrigaMemory」のプロジェクトは始まった。

「OrigaMemory」とは、旅行中に撮影した写真をオリジナルの折り紙にして出力するサービス。折るという行為を通じて、旅の思い出を振り返ることができ、さらに仕上がった折り紙は、持ち帰ってからも旅を想起させるお土産にもなるというのだ。

「特に旅の最後の空港の待ち時間は、統計からも訪日旅行者が時間を持て余していることがわかりました。せっかく日本に訪れてもらったのだから、最後まで日本体験を提供したいと思い、日本の伝統文化である『折り紙』を活用しました」と戸高さんはいう。

現場の反応がサービスの可能性を拡げる

現場の反応がサービスの可能性を拡げる

現場の反応がサービスの可能性を拡げる

しかし、折り紙という行為が海外の方に受け入れてもらえるか不安があった。そこでメンバーは、浅草などの観光地や海外の留学生に折り紙を体験してもらい、インタビューをおこなった。

「国に関係なく、折り紙を折るという行為については好反応でした。特に欧米の方は、『折り紙=日本文化』という認識を持つ方もいて、喜んでもらいました」。

そして、メンバーたちはさまざまな場所で「OrigaMemory」を体験してもらう活動をおこない、サービスの可能性を模索していった。

「博物館や航空会社の親子イベントなどで『OrigaMemory』の実演をおこないました。航空会社のイベントでは、自分の顔写真が入った折り紙ヒコーキに夢を書いて飛ばすプログラムまでおこない、イベントでの活用性の高さと、思い出を残すユーザー価値についての効果を確認することができました」。

こうした活動から手に入れたユーザーの反応は、現在、「OrigaMemory」の拡張を考えていくなかで、大きなヒントになっていると戸高さんはいう。

プロジェクトは、今後もさまざまな業界の方たちと、「OrigaMemory」の可能性を探っていく。そして、折り紙で思い出をまとめることで、‟思い出が深く根付く”体験を、多くの観光客に提供していくことを目指している。

<Aug.2017 小出 伸作(WAO事務局)>

PROJECT

折り神

イメージ1

凸版印刷主催の「デザインシンキング」プログラムから生まれたプロジェクトチーム。デザイナー、製造、企画と異分野のメンバーでチームを構成。現在は観光客が集まる場所でのプロトタイプを実施し、本格的なサービス化を目指し、活動中。


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