EVENT REPORT

Mar 2017

21世紀の「旅」を考える

これからの旅のカタチ

これからの旅のカタチ

これからの旅のカタチ

鮫島さんは、これからの旅を考えるときには、従来のビジネス手法や業界の常識に捉われず、消費者のインサイトを重要視した自由度の高い旅行開発が重要となってくると、自身の経験をもとに教えてくれた。

「マーケットがシュリンクし、コンテンツの在り方が問われている現在では、旧来型の流行りに頼ったビジネスだけでは消費者は振り向いてくれません。そのためには、消費者のインサイトを知り、自らが消費者の期待に応えられる価値をつくりあげていくことです。これはどんな業界でも同じことがいえると思います」。

そして、今後の旅を考えるにあたっては、旅というものを改めて捉えなおし、再定義する必要があると鮫島さんは話す。その背景には、旅行者の意識を大きく変えているGoogle EarthやVRなど、現地に行かずとも疑似体験できるテクノロジーの存在がある。

「ネットで検索する際にみなさんは、知らない言葉を検索しますか。できないですよね。そもそも検索をする行為とは、自分の知っている言葉や過去の経験を前提に検索をおこなっています。しかし、旅は、新しい気づきや言葉に出会えるきかっけにつがなるといった、新しい検索ワードを探すためにあるともいえます。旅という行為を、意図的に環境を変える行為だと再定義することで、まだまだ新しい旅のカタチは生まれてくると思います」。

今後、シェアリングエコノミーやAI、宇宙旅行など、テクノロジーの発展や消費者ニーズの多様化にともない旅のカタチは変化していくことが想定される。しかしながら、鮫島さんはイベント冒頭に伝えた「旅の価値は、『想定外』にある」という根底の考えは変えずに、かつ業界ルールに捉われずに消費者インサイトを読み取り、世の中にいかにして旅の価値を伝えていくかを考えていくことが、これからの旅行業界には必要となってくると話す。

鮫島さんの登壇後、イベントは「21世紀の移動を考える」と題して実施した学生と社会人のチームによるワークショップの発表会をおこない、イベントは大盛況のうちに終了した。

「21世紀の移動を考える」の内容はこちらから


<Mar.2017 小出 伸作(WAO事務局)>

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21世紀の「旅」を考える

鮫島卓

H.I.S.専門店グループリーダー。世界50ヶ国を旅したバックパッカーで、H.I.S.著書『世界の絶景さんぽ』編集長でエコツアー・スタディツアー・世界一周旅行・ユニバーサルツーリズム・秘境旅行などH.I.S.テーマ旅行企画プロデューサー。2006年モンゴル建国800周年事業実行委員会事務局長として官民連携のモンゴル初の国際観光イベントを企画実施、ハウステンボス再生担当として初の黒字化に貢献、ミャンマー・ブータンでJICA観光開発プロジェクトや国内での地方創生・観光振興事業に従事し、地域と共につくる持続可能な観光を推進している。

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